摂食障害の当事者の方へ

 新型コロナウィルスの感染が広がり、私たちの生活に大きな影響を与えています。今後どうなるか予想がつかない状況です。皆さんも、学校が休みになったりアルバイトがなくなったり、スポーツジムに通いにくくなったり、ご家族と過ごす時間が増えるなど、生活上大きな変化があると思います。特に摂食障害の方の場合、安心して通える場所、安心して食べられる物があることがメンタルな安定にはとても大事なので、今のような状況では大きな不安を抱えてお過ごしだと思います。

 先日、英国の摂食障害協会BEATのホームページには、「摂食障害とコロナウイルス」 ( https://www.beateatingdisorders.org.uk/coronavirus )という情報が出ました。英国では、検査で陽性でもすぐ入院ではなく自宅隔離の場合も多いため、自宅で2週間過ごすにはどうすればよいかなどについてアドバイスがあります。その中では、「ルーチンを作る」「人とのつながりを保つ」ことが挙げられています。「ルーチン」というのは、日々の時間割です。生活が不規則になると食が乱れるのは皆さんもご経験の通りだと思います。学校や仕事が無くても、自宅隔離でも朝は同じ時間に起きて身支度をする、頭を使う時間、手仕事の時間、家でできる運動の時間などをあらかじめ決めておく、SNSなどで人とつながる時間を決めておく、などが良いようです。

 食事や間食の時間も決めておきましょう。夜中にずっと起きていたり、SNSやゲームなど一つのことだけで何時間も過ごすと、だんだん生活リズムが乱れてしまいます。ぜひ自分の時間割を作り、周囲の方にも知っておいていただきましょう。直接電話で話す時間などは、友だちとも決めておくと良いかもしれません。少しリズムが乱れても、戻っていける時間割があることは安心感につながります。

 このような毎日の過ごし方の工夫に加えて、少し大きな目で見て、夏くらいまでの2~3か月かけてじっくりゆっくり取り組む大きな「プロジェクト」(何か手仕事で作品を作る、ある作家の本をじっくり読む、庭を整えるなど?)があると、前向きに過ごせるかもしれません。

 身体面の配慮では、この時期の予定外の受診、救急診療、入院を避けるために、体調を悪化させないように工夫しましょう。今の体重を減らさないように食べやすい食品で補い、嘔吐後は、水・お茶・市販の経口補水液、食塩やカリウムが多い食品を補いましょう。

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